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2011年4月7日木曜日

合板が足りなくて、仮設住宅がつくれない!!

東日本大震災を受け、各地で仮設住宅が急ピッチで建設されている。仮設住宅の建設には、大量の合板を必要とする。が、その合板が不足している。理由は、合板の国内シェア60%を占める岩手県の工場が壊滅したからだ。

しかし、被災された方は、少しでも早く仮設住宅に移りたいと望んでいる。合板が無いから仮設住宅ができないナドと言っている場合ではない。

では、どうすれば良いのだろうか。答えは、2つ。

1,合板を使わない。

 合板を使用せず、間伐材などを用いる。仮設住宅の場合は、構造は鉄骨で十分な強度が保たれるので、そういう意味では無理に合板を使用しなくとも問題はない。

間伐材などの自然木を製板して、畳の下地材(荒床)などに用いる。壁や天井は、クロスを貼ることを考えると合板や石膏ボードを用いたくなるが、製板を化粧仕上(カンナをかけて奇麗に仕上げること)にして壁や天井を施工すれば、クロスを貼る手間も省けるし、自然の木の風合いや香にリラックス効果が期待できる。



このような自然素材を用いるには、大工職人の技術が欠かせない。しかし昨今では、カンナやノミといった伝統的な大工道具を持たない、又は使ったことのない“自称大工”が多い。

合板が不足している以上、これら自然木を用いる方法を検討する価値はありそうだ。

2,仮設住宅を造らない。

 現在、空室となっている賃貸住宅や空家を活用するという案だ。不動産コンサルタントの長嶋修氏が、最近のツイッタ―などで積極的にこの案を提言している。

福島県では、(社)福島県宅地建物取引業協会に対して、県内5,000戸の賃貸住宅の情報提供を依頼。近く、借り上げる方針だ。

今回の震災の場合、集落単位地域単位での被災であり、そのコミュニティーを維持する意味では、この賃貸住宅借り上げは、疑問が残る。

この際、日本の森林資源の活用という意味で間伐材などの自然木の活用を推進すべきではないのか。それに伴って、本物の大工職人を育成する取り組みをしなければなるまい。

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