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2011年12月29日木曜日

放射性物質を冠した食品と温泉で放射線耐性を向上させてきた!?

 世界広しと言えども、放射性物質を冠した食品が他に或だろうか!?我々福島県民には身近だが、他県の方には、衝撃かもしれないその食品と、温泉で放射線耐性を向上させてきた。

(※温泉と、その食品とで放射線耐性が向上するという科学的裏付けはありません。)

昼前に郡山の自宅を出たので、本宮当たりでちょうどランチタイムである。もちろん、柏屋で名代ソースカツ丼を食す。



昨日から今日にかけ、福島市の飯坂温泉に行ってきた。飯坂温泉は、鳴子・秋保とともに奥州3名湯に数えられ、2世紀頃には日本武尊が東征の折に、1689年には俳聖 松尾芭蕉が奥の細道の途中に立ち寄ったとされる歴史ある温泉地である。温泉街には10件程の公衆浴場がある。中でも、歴史の古い、鯖湖湯(さばこゆ)と波来湯(はこゆ)に入ってみた。


【鯖湖湯】

鯖湖湯は、日本最古の木造公衆浴場だそうで、平成5年に建替られた。お風呂は、至ってシンプルで、御影石の浴槽が一つあるだけである。私も、早速入ってみたのだが、お湯の温度がなんと、47℃ととんでもなく熱い。結局5分と入って居られず、すぐに退散。

宿のチェックインには、まだ時間があったので、続いて波来湯に行ってみた。

【波来湯】

波来湯は、鯖湖湯に次いで歴史が古いとされ、今年の1月に建替られた。こちらは、熱いお湯とぬるいお湯の2種類の浴槽があるが、ぬるい方でも43℃である。果たしてそれがぬるいかどうかの判断はお任せする。

十分に身体を温めたところで今回の宿、あづま荘にチェックイン。美味しい夕食を戴き、早めに就寝。(ビールに放射線耐性を向上させる効果があることは実証済である。ので、できる限りの摂取を試みた末の就寝である)


そして、朝である。問題の食品に遭遇。飯坂名物ラジウム卵である。もちろん、ラジウムに汚染されている卵ではない。詳しくは、リンクを参照されたい。

朝食に出たラジウム卵。なんと食べ放題!?

ま、要は、温泉卵なんですがね。

お土産にもどーぞ。


年末の28日~29日という日付が微妙だったせいもあるかと思うが、温泉街は、まだ閑散としていた。きっと、明日頃から年始にかけて賑わうことだろう。

大袈裟なタイトルを付けてみたが、要は、温泉行って、風呂入って、飲んだくれてたというだけのお話でした。が、

温泉と美味しい食事、そしてラジウム卵で、エネルギー充填!きっと、放射線耐性も向上したものと思われる。




2011年12月11日日曜日

消費税増税議論の一つのテーゼとして

我が国は、2002年から続いた戦後最長の景気拡大が2008年のリーマンショックを機に終止符を打って以来、冬の寒空の様な景気の低迷が続いている。さらに、本年3月の東日本大震災及びそれに伴う津波被害、更には福島第一原発の事故と未曾有の事態が継続している。このような中、前期高齢者人口は「団塊の世代」が高齢期に入った後に2016年の1,744万人でピークを迎え、社会保障費の増大は必至である。


当初、政府・民主党は、一般会計予算の組み換え及び特別会計の見直しによりそれらの費用を捻出するとした。しかし、2回に渡って行われた事業仕分けでも、その成果は1兆円超と限定的であり、恒久財源を得るには至らなかった。この様な自体を受け、2010年の参院選では消費税の税率引き上げの是非が争点として上がったものの、与党民主党の惨敗に終わった。社会保障費の増大に加え、復興財源の困窮が叫ばれる中、そう遠くない将来、消費税率の引き上げは避けられないとの国民的コンセンサスが得られつつあるというのが大方のみかたであろう。


他方、国民は、前政権から蓄積される無駄の払拭を望んでおり、政治主導による無駄の温床である官僚機構改革が、今後の課題である。
 消費税率の引き上げが是々非々で行わるものと考えると、非の筆頭が消費の圧迫である。


バブル経済の崩壊以来、我が国経済はデフレに喘いでいる。この様な中、さらなる価格の低下を産業界に強いるのは酷である。産業構造の変革などのマクロ的視点に立つのではなく、個々人の可処分所得を向上させるなどミクロの視点に立つことが賢明である。


可処分所得を増加させるためには、住居費や養育費、食費、交通費などを低減させるのが有効である。これらをトータルに低減させる直接・間接の施策として考えられるのが、大都市部からの人口分散である。都市部では待機児童の増加が問題となっているが地方では定員を割る保育所もあると聞く。また祖父母など家族との連携により保育所を利用しないなどの方法も考えられる。


また、住居費も都市部に比べ地方は安価であるし、職住近接であることから、交通費も抑制できるものと考える。この様に、大都市から地方への人口分散は有効であるものと考える。
 しかし、地方には職が乏しいのもまた現実である。我が国は、バブル経済崩壊後のいわゆる「失われた10年」を経て、名実ともに成熟経済へ移行した。これは外需依存の経済から内需型経済の移行を意味するのである。即ち、製造業を中心とする第2次産業の誘致で雇用を生むのではなく、医療・福祉・介護を含む第3次産業の育成に努めなければならない。


前述の通り、2016年にピークを迎えるとその後は減少に転じる。今まで同様の病院など施設中心のサービスの提供ではなく、在宅を中心としたサービスの育成が肝要である。
 この様に、消費税率の引き上げを一義的な社会保障費の充足に当てるのではなく、地域の活性化、延いては持続可能社会の実現に継る総合的な施策の推進力となることを望む。

2011年11月24日木曜日

エコ住宅

昨今、地球温暖化や異常気象など地球環境が危惧されています。さらに、本年3月の東日本大震災に伴う原発事故を受けて、節電と省エネルギーやエコロジーの流れは、濁流となって私たちの生活を押し流しています。

生活の場である住宅がその流れの外に居られるはずはありません。実際、前述のような情勢の前から、“エコ住宅”への取り組みはなされていました。しかし、今考えるとそれはだいぶ牧歌的なものでした。

2011年の現在、零細工務店から積水ダイワの超大手メーカーまでエコを謡わない住宅会社はありません。オール電化=エコ、省エネルギー=エコ、自然素材=エコ。切り口は様々です。端的に言ってしまえば、全てエコですが、ワンイシューでエコを謡ってしまうことに、拙速の危うきを指摘せずにはおれません。

例えば、オール電化住宅。オール電化住宅はIHクッキングヒーターや電気温水器などを使用し、それらのエネルギーは深夜の安い電力で賄うというものです。しかし、その深夜電力の正体は、原子力発電の電気です。原子力発電は、火力や水力などと異なり、電気需要に併せて運転を調整することが出来ません。ですから、昼夜を問わず最大需要に合せて発電を行っています。日中は、火力や水力発電を調整したり、元々需要があったりで、需給バランスが取れています。しかし、夜間は、どうしても余ってしまいます。それを有効に使おうというのがオール電化住宅のそもそもの開発動機です。

余剰電力を使うという意味でもオール電化住宅はエコだといえます。が、従来電力会社がアピールしていたのは、二酸化炭素排出量の少なさのほうです。IHクッキングヒーターにせよ、電気温水器にせよ、そのもの自体は二酸化炭素を排出しません。さらに、原子力の電気ですから、大本でも二酸化炭素を出さないということです。

しかし、皆さんもご存知の通り、東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所の事故を受けて、クリーンさが売りの原子力発電は、最も汚い発電へと変わってしまったのです。ちなみに、東京電力管内では深夜電力料金の新規加入を中止、東北電力管内でも自粛となっています。

オール電化住宅の例にもあるとおり、一見してエコでクリーンでも視点や状況が変われば、とんでもない害悪となることはなんにでもあることです。こと、このエコ住宅では、包括的な視野に立って考えることが重要です。
では、何を以って比較をすればよいのでしょうか?その一つの指標にCASBEEがあります。CASBEE(Comprehensive Assessment System for Building Environmental Efficiency)は、建物を環境性能で評価し、ランク付けする手法です。その評価項目は、室内環境の快適性・健康性・安心や生態系に対する影響、エネルギーに関する取り組みなど多岐にわたります。つまり、CASBEEというツールを用いれば、構造から家電まで、建設時から廃棄時までを総合的に評価することができるのです。

しかし、このツールは新築時に限られることや、知名度が低いこと、評価員の絶対数が足りない事など、まだまだ普及に向けての課題はあります。が、新築を計画する際は、CASBEEを一つの指針とする事をお勧めします。

2011年8月27日土曜日

巨木が倒れた森では、若木が育つ。~島田紳介氏の芸能界引退~

今日、政府民主党の代表選挙が告示される。結党以来の“トロイカ”体制の呪縛から解かれた同党だが、立候補を表明した5人に目新しさは無い。更に言えば、小沢氏や鳩山氏の影響も大きく、傀儡の批判受ける候補も居るようだ。

TVで、評論家が、「党員資格を停止された人の影響が、100人からの国会議員の投票行動に影響するというパラドックスがある」と指摘していた。なるほど、変である。いずれにせよ、見ていて退屈だ。

 一方、お笑い界、こと司会者の業界は、今後見ものだ。さんま・紳介の2トップが長く続いて来たが、周知の通り、島田氏が暴力団との交際を理由に芸能界を引退。数々の人気番組の司会を務めてきたことから、その後釜に注目が集まるのは必至だ。

私は、別段ヘビーなTVウォッチャーでもなければお笑い通でもない。が、政界よりよほど分かりやすいこの事態に注目している。タイトルにも挙げたとおり、森の巨木が倒れると、その周りで日が当たらなかった若木に日が当たり、成長が促されるという。きっと、そんな事態が今後おきるのだろうう。中堅どころにとっては又とないチャンスである。

現在、司会者として直ぐに名が挙がるのは、ロンブーやナイナイ、ダウンタウンなど、みなコンビである。もちろん紳介氏もコンビだった。これらのコンビが、今後どのように変化発展していくのか、興味深い。

人間、引き際が大事だと聞く。納得のいく引き際が迎えられなかったであろう島田氏。他方、引き際を間違えずに、未だ大きな勢力を保つ民主党の小沢氏。どちらが良いのか多論あるだろう。

しかし、老害の邪魔のと言われたくもないし言いたくもないなぁ~と思う今日この頃である。

2011年8月23日火曜日

がんばろう ふくしま! ピンバッジの作り方。

がんばろう!ふくしま!ピンバッジの作り方

1,福島県のHPから
の画像をゲット。リンク貼っときます↓
http://wwwcms.pref.fukushima.jp/pcp_portal/PortalServlet?DISPLAY_ID=DIRECT&NEXT_DISPLAY_ID=U000004&CONTENTS_ID=24002

2,私とは、縁も由もありませんが、小ロットでバッジを作ってくれます。ので、この会社に作成を依頼

http://www.local-plan.co.jp/prikura.html

指定のサイズに画像を加工して送ってあげると親切ですが、頼むと加工してくれるはずです。

3,完成。画像は私のオリジナルデザインですが、こんな感じで出来ます。


2011年8月3日水曜日

現代グラフィックアートセンター

須賀川市にある宇津峰カントリー倶楽部の入口にある現代グラフィックアートセンターに行ってきました。宇津峰カントリー同様、大日本印刷が運営する美術館です。


建築的にも面白い平面を持つ建物です。周辺の緑と、真っ白な建物がいいコントラストです。現在は、「秀英体100」という大日本印刷オリジナルの書体に関する展示会をやっていました。実際の活字や活版で印刷されたもの、現代アートと秀英体の融合作品など、見ごたえ十分な展示会でした。




実際に、活字を見るのは初めてでしたが、細かいし、量もあるし、これを1秒間に3個というスピードで拾っていくのは、まさに職人技だと感心しました。これ見るだけでも感動します。


こんな感じに、新聞や雑誌の当時の紙面もみられたり。もっとかわいいやついっぱいでしたが、これをチョイスで撮影。


カフェスペースで一休み。ドリンク全品200円。



で、お昼は安積町まで戻ってよさこいのラーメン。10年振りくらいで食べましたが、やっぱり美味いですね。ラーメン激戦地の郡山でも屈指の味です。




2011年8月2日火曜日

不動産取引の先制パンチ!ちょっとイジワルなオ・ネ・ガ・イ♥

賃貸でも売買でも、不動産屋と何か取引をする際の意地悪なワザをご紹介。不動産屋の担当者に、「従業者証明書、見せてください。」って言ってみる。すんなり出てくればエクセレント。「今日は忘れました。」は、アウトだけどおまけのセーフ。何言われてんだか解んないのはアウト。

従業者証明書は、宅建業者(不動産屋の社長って考えてください。)が宅建業に従事する者(社員)に対して発行・携帯を義務付けている物で、取引の相手方(お客さん)から請求があった場合は、提示しなければいけないんです。(宅建業法48条)


宅建協会で無料で配ってるカードにハンコを駆使して記入。
隠す必要はないのですが、気はずかしいので。。



しかし、現状は殆どの不動産屋がそんなモノ持っていません。なぜなら、誰にも見せてって言われないから。業者間は持ってないの知ってるから、あえて聞かないし、お客さんはそもそも存在すらしらない。そんなデタラメな不動産業界でも、最近はコンプライアンス意識の高い経営者がポツポツ出てきています。従業者証明書の有無が一つの試金石になりますね。もちろん、そればっかりではないですがね。ひとつ参考まで。。。

大払 茅の輪くぐり

用事で開成方面に出かけました。少し時間があったのでお参りをしようと開成山大神宮に寄りました。すると、拝殿の手前に茅の輪が。郡山で茅の輪くぐりというと、6月の安積国造神社が連想されますが、開成山大神宮でもやるんですね。新発見です。


茅の輪の脇に立っている看板を参考に、人生初の茅の輪くぐりに挑戦。「払い給え、清め給え。。。」とは唱えませんでしたが、なにやら、身が清まった気がします。気のせいでしょうが。

2011年7月31日日曜日

福島の牛肉

美味しく食べてますよ。


放射性セシウムを含むということで出荷停止なんだってね。じゃ、放射性カリウムはどうなのかね?自然界に存在するカリウム(K)のウチ、0・01%は放射性なんだって。一般的な成人男性が体内に取り込んでいるカリウム量から放射線量を計算すると4000Bqになるそうです。ちなみに、写真は、福島牛のモモステーキ120g。美味しゅうございました。

情報の価値

昨日、仕事で白河に行ってきました。アポイントの時間まで少し間があったので休憩かたがたセブンイレブンに寄りました。買い物を終えて車に戻ると、なにやら看板が目に入りました。ワイン屋さんのようです。白河市は人口65,000人弱の地方都市。そんなまちの更に裏路地でワイン屋なんて繁盛するのでしょうか?




ワインを買うだけであれば、ネットでもいいでしょうし、量販店でもいい。ましてこのお店には“特別な(ハウスワインのような)”ものがあるわけでもない。

このお店でワインを買うメリットは何なのでしょう?それはズバリ「情報」です。このお店のご主人(娘さんも)は、田崎慎也氏に師事してワインを学ばれたのだそうです。私がお伺いした際も、私の「サッパリとした白ワイン」という要望に対して、料理や、趣向を聞きワインを選んでくれました。更に、ぶどうの写真やフランスの地図を示しながら、そのワインの背景を丁寧に教えてくれたのです。

正直、ここまで期待していなかったので、満足度は大です。

私は、昨今の消費行動が、二極化しているのではと思っています。安かろう悪かろうの大量消費と、イイもの・確かなものを手にしたいという消費行為とに分かれるのでしょう。前者は、テレビなどのマスメディアからの情報で十分でしょうが、後者は専門的な情報を欲するでしょう。

この専門的な情報が価値を生む時代になったのだと思います。コンサルティングやアドバイスといった一昔前ではサービスだと考えられていた部分が付加価値になってきたのです。

そうなると、付加価値を生む情報の発信者の経歴や専門分野をいかにユーザーに伝えるかが重要になるでしょうし、受手も、その人が本物かどうかを見極める目が必要になってきます。

などと、小難しいことを考えてしまいましたが、2009年のシャブリをいつ飲もうかと楽しみにしている今日このごろです。


2011年7月28日木曜日

携帯電話と住宅ローン

先日、某SNSに「携帯電話料金の滞納が住宅ローンの審査に影響するか?」という質問がありました。なかなか面白い視点です。
今から10年ほど前、携帯電話が普及し始めた頃は、「申込書の電話番号欄に携帯電話の番号を書くと、審査の通りが悪い。」というのが言われていました。このことについて、ある銀行マンに聞いたことがあります。本当にそうなのかと。曰く「固定電話の電話権は資産という見方ができます。また、携帯だけだといつどうなるか分からないので。」ということでした。時代は変わり、光電話などの普及により電話権は紙切れ同然。各種の事件を経て携帯電話の信用もアップしました。現在では、携帯電話だからダメ!というのは当てはまりません。





さて本題。「携帯電話料金の滞納が住宅ローンの審査に影響するか?」ということですが、端的に言って影響しません。クレジットカードなんかも、振込みを忘れていて督促のハガキで支払うみたいなことを数回やっても関係ありません。逆に、ちゃんと支払っていても、リボ払いとか、たくさんカードを持っているという場合は、返済比率(年収に対する返済額の割合)の面から審査が通らないことがあります。ただ、滞納すること事態は良いことではありません。1か月分が払えない人は、2ヶ月まとめてなんて払えないのです。ウッカリチャッカリは気をつけましょう。

2011年7月23日土曜日

土用について


一昨日、7月21日は「土用の丑の日」でした。今年は、8月7日迄が夏の土用なので、8月2日に弐の丑があります。一昨日は寒かったんで、鰻屋さんも挽回ってとこでしょうか。

さて、土用ってなんでしょう?平成23年神宮館家庭暦によると、「一年の春・夏・秋・冬それぞれの四季の土用があり、その期間は約18日。土用の期間中は動土、土工は大凶」だそうです。

いまいち、解りません。要は、なんなのでしょうか?

今から約2500年前、中国の春秋戦国時代に陰陽五行説という考え方が生まれました。これは、「木・火・土・金・水」の5元素をもってすれば全ての事象が説明できるとする考え方です。これに基づき、四季を考えると、春は芽吹きの季節で【木】、夏は暑いから【火】、秋は、みのりの季節で【金】、冬は寒いから【水】って感じになります。ほぼコジツケですが。。。

さて、ここで。【土】が余ってしまいました。これはマズイ。ということで、考えました。土は、作物を育てたりと変化を促す性質を持つと考えました。ですから季節が変化する、立春・立夏・立秋・立冬の前に“土を用いた”のです。これが、「土用」。

《5行の配分を考える》

1年のうちに5行がバランス良く配されなければなりません。そこで配分を考えます。まず、365日を5等分すると

365日/5行=73日

となります。故に、【土】の性質も73日間あるわけです。それを、4つの季節に分配するのですから、

73日/4季=18.25日

です。小数点以下を纏めると1日になりますので、一番変化の大きい、夏の土用に1日加えます。

最近では、そもそも土をいじる機会もありません。ですから、本来の意味で土用を意識することはないでしょう。

夏土用の丑の日がクローズアップされる本当の原因は、“夏の鰻は痩せていて美味しくない”からです。需要の落ちる夏場にウナギの販促キャンペーンをと考えられたのが「夏土用+鰻」なのです。

今年は、本当の鰻の旬、冬の土用の丑の日を意識してみるのもいいかもしれません。

2011年7月20日水曜日

気分転換。



先日、甲子温泉の大黒屋さんへ行ってきました。震災後のドタバタもまだ落ち着きませんが、
体もシンドいので家族で湯治です。阿武隈川の源流に張り付くように佇む秘湯。情緒たっぷりです。

数年前に、建て替えられたそうです。小学校の低学年の頃、子ども会の旅行で来た記憶がウッスラありますが、正直、もっとボロかった気がします。ゴメンナサイ。



県内一の大河、阿武隈川の源流を渡って大岩風呂へ。


岩盤から、2種類の温泉が湧き出しています。このお風呂の底から34℃くらいのお湯が、


この岩から43℃位のお湯が、それぞれお風呂に流れ込んでいます。


お料理も、山の幸がいっぱい。


イワナのコツ酒も戴きました。香ばしくて、まさに甘露。


震災以降、仮設住宅だの、民間賃貸住宅の借り上げだの、補修だ修繕だと、みんながバタバタしてました。一方、人心は乱れ、思わぬトラブルや在らぬ言いがかりにも翻弄される。そこに放射能騒ぎです。ホント、踏んだり蹴ったり、泣き面に蜂、弱り目に祟り目な4ヶ月でした。ほんの一泊でしたが、命の選択ができました。こんな騒ぎ、早く収まって欲しいなと思う、今日このごろです。



2011年6月12日日曜日

絵ろうそく

6月3日。友人であり、師であり、仲間であり、恩人であり。そんな大切な方の一周忌だった。遠方の為、仏前に線香を手向けるのもままならない。妻とあれこれ相談して、線香と絵ろうそくを送ることにした。

本来この季節であれば、もう少し待って福島の桃や野菜を送るところだ。が、今年はこの原発騒ぎでそうもいかない。私自身は、市場に出回っているものであれば安全だと考えている。しかし、受け手側が私と同じ考えだとは限らない。今朝の産経新聞。「千玄室氏の一服どうぞ」の一節、「とかく何事も自分本位の好き嫌いできめようとし、自分の思いだけで相手のことを思わずにきめつけて、自分が良い子になろうとする。」というのが胸に響く。

会津の絵ろうそくは、蒲生氏郷の統治時代にその起源をもつという。半年も雪に閉ざされる会津。京都から赴任した氏郷は、冬場、仏前に花を手向けることが出来ない会津の人々を思ってせめて花の代わりにと絵ろうそくの普及を図ったのだろうか。

早く原発事故が収束に向かい、かの故人に福島の海の幸・山の幸を送れる日が来ることを祈るばかりである。

2011年5月26日木曜日

あゝ、御霊櫃峠

昨日になりますが、会津五峠の一つ、御霊櫃峠に登って来ました。車ですが。
天気も良く、新緑がまぶしかったです。


飛行機雲。もやもやっとしてるから、天気崩れるな。

峠の一本道。湖南側から。


峠から猪苗代湖を望む。ものすごい風。なんか、風の谷を腐海から守る風様の様。



サービスショット。

2011年5月21日土曜日

民間賃貸住宅の被災者用住宅への転用に関する考察

東日本大震災後、一時的に体育館や公共施設へ避難されていた方達の借り上げ賃貸住宅や、仮設住宅への移動が始まった。一部識者からは、「新に仮設住宅を建設するのではなく、既存の空き住宅を活用すべき」との声があった。しかし、言うは易しであり、既存住宅の被災者用住宅への活用には多くの課題がある。

1-ⅰ,情報の提供
今回の地震を受け、福島県との防災協定を締結していた同宅地建物取引業協会は、その数日後には、被災者用住宅の提供を会員に募った。初めは書式を問わない物件提供の呼びかけであったが、しばらく経つと、ハトマークサイトへの情報掲載が義務化された。そしてさらに時間を経ると、統一書式でのFAXによる情報提供と形式が簡略化される。なぜ、このように二転三転したのだろう。

震災直後は、混乱もあり先ずは協会としての意思表示をするという意味で十分に評価される取り組みがなされたものと思う。次に、提供された物件の概要を効率的に把握するという意味で、ハトマークサイトへの掲載義務化も評価できる。が、ここに問題を孕んでいるのではと著者は考える。弊社などは、不動産情報サイトアットホームに加盟している為、アットホームサイトからハトマークサイトやレインズ、ヤフー不動産などに情報を掲載する事ができるし、インターネットを使った集客活動が常態化しているので、前出の掲載義務も特に苦ではない。

しかし、高齢の経営者と同年代の社員などで構成される不動産会社では、IT化は愚か、パソコンすら無いということも考えられる。結果、自社でのハトマークサイトへの掲載が不可能であり、協会側もそれを代行するだけの余力も無く、一覧表提出による情報提供に落ち着いたのではないか。このことは、批判されるべきことではないが、普段の準備不足を指摘せざるを得ない。

2-ⅰ,契約
今回の契約に関するスキームは、定期建物賃貸借であり、貸主と福島県の直接契約及び、県からの被災者への転貸である。このため、契約書が3通(貸主・福島県・被災側の自治体)、重要事項説明書2通(福島県・被災側の自治体)請求書2通(貸主・仲介業者)定期賃貸借建物説明書2通といった書類が物件それぞれに提出を求められ、複雑を極めた。通常の業務であれば時間的にも余裕があり、法令で定める書類を作成提示することは当たり前である。が、事態は非常なのである。行政側の杓子定規な対応が歯がゆい。

3-ⅰ,マッチング
1で挙げた通り、詳細な情報の少ない中、借り手(被災者)側と物件とのマッチングにはだいぶ手間取っているようだ。中には、2DKの間取りに7人で入居などという話も聞くし、1Kに3人などはザラだそうだ。もともと、郡山市の空き物件は1Kや1DK、2DKなどに偏重しており、状況の悪化に拍車をかける。私も実際に4人で2DKへ入居という方にもお会いした。また、被災側の行政にしろ、そこに応援に来ている行政官にしろ、避難地域(例えば郡山市)の地理に不案内であるためのミスマッチも起こっている。

大きく挙げるだけでも、このような課題がある。まして、細かく挙げればキリがない。今回、不幸中の幸いだと私が感じるのが、被災された方が陽気で、サバサバした“浜っこ”気質の方たちだということだ。物件の整備が遅れていても、きちんと状況をご説明すると分かってくださるので大変ありがたい。では、これらの課題を抜本的に是正するためには、どのような取り組みを要するのであろうか。

1-ⅱ,支部内賃貸物件のデータベース化
非常時において迅速に必要な対応がとれるのであればそれはそれで良いと思う。しかし、非常時故、思ったとおりに行かないのが世の常である。そこで、支部内の賃貸物件をデータベース化し、一定間隔で内容を更新するというシステムを構築してはどうだろう。細かな手続きなどは後進に譲るとして、ここではその可能性にのみ言及しておく。

2-ⅱ,契約書面の簡略化
この様な場合、借主は国や県などになるものと考えられる。つまり、貸主は複数あっても借主は1ないし2名なのだ。であれば、貸主ごとに対象物件の内容をリスト化し、契約書の頭書部分に替える。約款はいずれ同じなので、1部を添付する。部屋ごとの契約だと、類似の書類を何冊も作成せねばならず、ケアレスミスを誘発する。また、1-ⅰで述べたとおり、データベースが存在すれば、それを重要事項説明書に替えることも可能であると考える。

3-ⅱ,プロボランティアの活用
3-ⅰで述べた通り、斡旋を担当する行政は、普段からこの様な業務に従事しているわけではなく、また借り上げ賃貸住宅が存するエリアについても地理的に不案内である。それゆえのミスマッチや徒労も多いようである。この点を解消する為には、慣れた人材を投入するのが一番である。宅建協会等を通じて普段から賃貸住宅の斡旋等を行っている人材を募って業務に当たらせる。その為の登録制度(応急危険度判定士制度などを参照)を設けるのも一案だと考える。

以上、民間賃貸住宅の被災者用住宅への転用について、実施に関する部分に限って問題点や、その解決のための一案を提示した。しかし、地域コミュニティーや情報の伝達・業者のモラルなどアプローチを変えるとまだまだ問題点は多く存在する。しかし、このような取り組みが成されたことは歴史的評価に値するものである。大規模災害など、無いにこしたことはないが、地震や火山、台風など自然の猛威と日本列島とは切っても切れない関係なのである。今後、今回の取り組みを糧に一段の研究を進め、もしもの時に備えたい。

2011年5月19日木曜日

がんばっぺ!バッジ 完成。


構想3日、画像制作15分。『がんばっぺ!ふくしま』バッジ完成。

知り合いにはアゲルかも。

2011年5月8日日曜日

独りGW



タンポポと磐梯山

土津神社社殿。ご祭神、保科正之公のドラマを実現しよう!という署名簿があった。見てみたいが、原作が無い。浅田次郎先生に書いてほしい。


土津神社亀石。この亀、脱走したことあるんだって。

最初、南向きに置いたら、猪苗代湖に遊びに行ってしまった。爾来、北向きに。。

磐椅神社縁結びの桜。杉の木から桜。。。





ボランティア考

この大型連休は、東日本大震災後初のまとまった休暇ということで、被災地には多くのボランティアの方が訪れたようだ。津波や地震で滅茶苦茶になった住まいを片づけるにはどうしてもマンパワーが必要だ。被災地の方も、大いに助かったことだろう。

ボランティアの利益
ボランティア活動を提供する側が受けるベネフィット(利益)とはなんであろう。ボランティア活動をする学生などに話を聞くと、「ありがとうって言ってもらえるのがうれしい」とか、「役に立って良かった」とか、ボランティア活動の対象者(今回の場合は被災された人たち)からの直接的な反応をベネフィットだと考えているようだ。しかし、それは間違いである。人は、誰しも人の役に立ちたいし感謝されたい。まして褒められれば喜びは一塩だろう。だが、万が一、感謝されなければ、その落胆はいかばかりなのか。ともすれば、「やってやったのに恩知らずだ!」などと考えてしまうかもしれない。それでは、せっかく善意から出た行為も後味の悪いものになってしまう。

もし、社会貢献や奉仕という概念とボランティアという概念とが近似であるなら、あくまでも、考え方は「余らば溢せ」なのである。「余らば溢せ」とは、安積開拓の中心人物の一人阿部茂兵衛の生家小野屋の家訓である。与えるのではなく、溢すのだ。溢すという行為は偶発性を内包し、それを享受する側にも必然性を要しない。つまり、提供する側には、「やってあげる」という概念は無いし、提供される側にも、「してもらった」という概念は薄い。そうすると、役に立つという感覚も無ければ、感謝するということもないのである。あくまでも、お互い様、情けは人の為ならず、因果応報である。

この概念を端的に表現しているのが、宮沢賢治の「アメニモマケズ」の「ミンナカラデクノボートヨバレ ホメラレモセズ クニモサレズ サウイフモノニ ワタシハナリタイ」という一節である。デクノボーである覚悟が少なからずボランティア活動に従事するのであれば必要なのである。そして、ボランティア活動の究極のベネフィットは、自己成長なのである。

震災支援=ボランティアという価値観の限界
新聞その他の報道では、連休中にボランティアが集中してしまい、手配などの対応が間に合わないとの理由から、活動の受け入れを制限したとの話を耳にする。そもそも、ボランティアという行為は、余剰な何かを不足しているどこかに流し込むことに他ならない。大型連休で労働力に余剰が生じたのだから、不足している被災地に、その労働力が流れ込むのは仕方がない。もちろん、助かりもする。

大型連休=ボランティアという価値観や、震災支援=ボランティアという価値観がこのようなミスマッチを生んだのも事実であると言えよう。この連休中、被災地域の観光地は、2割から多い所で8割の観光客減だったようである。また、風評被害に苦しむ農家も多い。ボランティア活動はその無償性に特徴がある。無償だから誰にでもできるという手軽さがある一方、抜本的な復興にはあまり寄与しない。被災地が抜本的に復興するにはその地域経済が活性化して能動的な動きを取り戻さなくてはならない。そういった意味では、尊い勤労より怠惰な享楽なのである。

中には、仕事そっちのけでボランティア活動に励む者もいると聞く。社会に出て間もない者や、引退間近のベテラン、地方議会議員にでもなろうかという野望の持ち主ならいざ知らず、30代40代の中堅層がその様な行為に走るのはいささか疑問である。30代40代と言えば、仕事では10年選手の中堅どころ、家庭では妻子のいる大黒柱といったところだろう。先にも述べた通り、ボランティアという行為は、余剰な何かを不足しているどこかに流し込むことである。つまり、30代40代には余剰は無いのである。もし、余剰があるのなら、自らの労働や家庭を顧みて反省すべきである。

では、それらの者たちは復興支援に参加できないのか。答えは否。社会の仕組みとして、報酬と責任が表裏をなすことは言うまでもない。そして、報酬を得て責任のある仕事をするのがプロフェッショナルなのである。前出の者たちは、正に脂の乗ったプロ。その立場立場で全力を尽くす事が復興への近道なのである。

例えば、避難所の劣悪な衛生環境を是正できるのは医師や保健師・看護師といったプロであるし、避災者の安心な避難環境を提供出来るのは、建設会社や不動産業者である。プロが責任のある仕事をしてこそ、被災者のQOLを向上させるのである。

もちろん、ボランティアを否定するつもりはない。ボランティアの活躍を期待する場面も多いのが実際だし、段階として、今がその段階だ。ただ、それだけの価値観に囚われてはいけないという警鐘を鳴らすのである。今回、ボランティア活動に従事する学生諸君は、それぞれに課題を見つけ、自分がだんなプロフェッショナルになれば社会に貢献できるのかを考えてほしい。

2011年4月21日木曜日

さくら

地震になっても、原発が吹っ飛んでも。今年も桜が咲きました。



五百渕の桜。

既存のローンを住宅ローンに含めるということ。

あるSNSの投稿に、「200万円借金がある彼氏との結婚を考えています。借金が原因で、親からは反対されています。でも、彼氏は、中古住宅を購入する際の住宅ローンに200万円の借金を取りまとめれば大丈夫といっています。どうなのでしょう?」

という質問があった。結論から言いましょう。「そんな男、別れちゃえ!!」です。最近の住宅ローン商品には既存の借り入れを取りまとめられるものも多くあります。が、実際には、優良な属性の方(一部上場企業の社員か公務員)じゃないと適用外です。

また、不動産屋と結託をして売買価格を高くしてもらい、虚偽の価格で契約を締結するという方法がありますが、これは明らかな私文書偽造であり、まず協力してくれないでしょう。

そもそも、住宅はお手入れなどにもよりますが、30年も50年も使用する事の出来る耐久消費財です。一方、自動車は、どんなに高級車でも7年~10年程度が関の山。耐用年数の違う物をおなじ尺度のローンで借り入れをすると言うのは、ナンセンスです。

ちなみに、払い込み金額(借り入れ金額+利息額)を比較してみましょう。(借り入れ200万円)
住宅ローン(2.4%20年払い)2,520,000円
オートローン(4%5年払い)2,209,980円

となります。自動車のローンなんて、とっとと払ってしまったほうがお徳なんです。

それと、蛇足ですが、ローンの返済を考えないで、場渡り的にごまかす様な方法を提案してくるような人間、ろくな者じゃありません。結婚とは対極でしょう。

2011年4月16日土曜日

タイミングの悪いヤツ

今の時期、毎年思うんです。「タイミングの悪いヤツっているよな。」って。なんでそう思うかっていうと、その原因はモクレンです。



モクレンって、真っ白で優雅な花を咲かせる花木ですね。すごく綺麗だと思うんです。すごく。

でも、桜と同じ時期に咲いちゃう。もったいないです。この時期、桜に目が行っても、モクレンを注目する人はいません。あれだけ綺麗なのに。

他の季節なら、まだまだ勝ち目は有ったはずなのに。たとえば真夏とかなら、花木部門のサルスベリくらいになら勝てるし、春先なら、コブシとかとコラボできる。

いずれにしろ、タイミングが悪いのです。でも、タイミングが悪いってことは、逆に言うと強調性が無い、そもそも合わせる気が無いってことですね。

きっと、モクレンは、桜に勝つ気満々なんです。ま。いつまでも勝てないでしょうが。分相応です。

2011年4月13日水曜日

ベンチャー?

なぜか、養老の瀧で昼だけ営業してるご飯屋さん。その名も「勝飯屋」美味しゅうございました。

ホームインスぺクションとは? その光と影

すでに、何人かの方が指摘していることだと思うが、私は私なりの解釈で、述べていきたいと考える。

例えば、中古住宅を購入する際、その住宅の安全性やどんな瑕疵が存在するのかなど、知りたいと思うのが人情だし、売る側も余計なトラブルを避ける意味でも、それらを積極的に明らかにしたいと考えるだろう。

最近、ホームインスペクションなる言葉を耳にする。日本語にすると、住宅診断ということなのだそうだ。なぜ、わざわざ横文字にするのか理解に苦しむが、そういう取り組みが積極的になされる様になったことは歓迎すべき事柄だと思うし、今後見込まれる中古住宅市場の活性化に向けて大いに活用されることを望む。

他方、懸念される事項もある。ホームインスペクションを強力に推進しているのが、NPO法人日本ホームインスペクターズ協会という団体だ。同団体は、独自の試験を課し、建築士資格の有無に因らず合格者には公認ホームインスペクターの称号を付与している。しかし、ここに大きな問題がある。

建築士法第21条には「建築士は、設計及び工事監理を行うほか、建築工事契約に関する事務、建築工事の指揮監督、建築物に関する調査又は鑑定及び建築物の建築に関する法令又は条例に基づく手続きの代理その他の業務を行う事が出来る。」とある。つまり、住宅診断は、明らかに建築士業務であり、建築士以外の者がそれを行う事は、同法に反するのだ。ただ、建築士法21条には罰則規定がない。そのため例え違反したとしても、罰せられることはない。これは、法の不備と言わざるを得ないし、この様な法の隙間を縫うような行為は、脱法行為である。

また、『適合証明技術者実務の手引き~平成22年度改訂版~』(発行:社団法人日本建築士事務所協会連合会)の第一章3-1「適合証明業務の重要性」には、「適合証明業務は、建築士法第21条に規定している建築物に関する調査または鑑定業務等に該当する業務です。~一部抜粋~」とある。類似の適合証明業務が建築士業務であるのに対し、ホームインスペクションが建築士業務でないという解釈は、道理に悖とる。

話は変わるが、手塚治虫の名作「ブラックジャック」をご存知だろう。周知の通り、ブラックジャックは、医師免許を持たない凄腕の外科医だ。金持ちや悪人には法外な報酬を要求するが、貧者や善人からは報酬を得ない。時には動物まで治療する。

ブラックジャックは、医師免許を持たない違法な存在である。しかし、その腕前の凄さは周知の事実だし、例え法外な報酬を支払ったとしても、命が助かれば御の字なのかもしれない。しかし、現実社会ではそうは行かない。例え腕が立つと言えども無免許は無免許。違法である。今から10年程前だったか。「カリスマ美容師の無免許騒動」があった。腕の立つカリスマと言え、わが国が法治国家である以上、法の下に平等なのである。

カリスマ美容師もブラックジャックも、その技術にはある種のお墨付きがあるが、建築士でないホームインスペクターは、十分にその技量が担保されているのだろうか?無免許の上、力量もないでは弱り目に祟り目である。

本人の名誉のために氏名は伏せるが、ある公認インスペクター2氏のブログの記載を拝見して、驚いた。ここでは仮にA氏とB氏としよう。A氏については、以前私の液状化に関するブログでも指摘したとおりである。氏は、液状化現象が地盤の圧密沈下を呼ぶような見解を示していた。液状化は、粒径の揃った砂質土で起こり易い現象である。一方、圧密沈下は、粘土に電気的に吸着した水分子が長時間圧力を受けることによって抜けて行く際に生じる現象である。つまり、全くの別物だ。

また、B氏のブログでは、「2001年の建築基準法改正以降もその改正を知らずに設計された建物が現に存在す」る旨の記載をしている。ここで、素朴な疑問が生じるのだが、建築基準法に合致しない建物に対して、住宅センター等が建築確認をするのだろうか?私の知る範囲ではその様なことは有り得ない。それに、2001年改正の4分の1算定法は、さほど難しい話ではないので、行政の指導の下すぐに周知されたものと理解している。

おそらく、A氏もB氏も、故意や過失でこのような記載をしたわけではないだろう。単純に無知だったのだと思う。だから、個人を責めるつもりは更々ない。ただもっとよく調べて公にして頂きたいと思う。なぜなら、両氏は“専門家”だからである。

この様に、“公認”とはいえ、知識不足経験不足は否めない。他方、建築士だからそれらを担保できるのかと問われると、心許ないのも事実である。これらを踏まえ、私からの提案をしたいと考える。

1,あくまでも住宅診断は建築士に限る。
法の精神に基づき、建築物の診断は建築士業務である旨、徹底する。国会は、同法の罰則規定なども検討する。

2,建築士に対する住宅診断の研修や講習を建築士会などを中心に行う。
既存のインフラを十分に活用する。建築士会は利権の絡んだ業界団体だという批判もあるが、建築士法などの趣旨からすると、同団体を弾力的に活用する事が望ましい。落下傘方式に別団体を立ち上げる手法は、少々稚拙であるものと考える。

3,研修を修了した者には、修了した旨が、消費者が分かりやすい様に、相応の称号などを付与する。
応急危険度判定士や耐震診断士の様に、分かりやすい名称が好ましい。また、誓約書の提出や、定期的な実務講習会も行い、誠実な運用を担保する。

4,3で付与された名称などを用いる場合でも、住宅診断の診断書等には、建築士である旨を顕示する。

いずれにせよ今後、760万戸ある空き屋の取扱いが社会問題となり、また、それらの流通が内需拡大の起爆剤となっていく事は、火を見るより明らかだ。その様な中、消費者の目から見て、誤解を招きやすい資格や検定が林立する事は、決して望ましいことではない。誰かが幸せになる世の中ではなく、みんなが幸せになる世の中の実現のために、皆が協力し努力する事が必須であろう。

2011年4月12日火曜日

自粛なんて。。桜まつり

福島県郡山市の開成山大神宮。国内唯一、伊勢の勅許御分霊社として有名な同社。毎年恒例の桜まつりの準備が進んでいる。周知の通り、福島県は地震・津波・原発・風評の4重苦に苛まれている。

郡山市には、原発立地地域から多くの避難者を受け入れている。もちろん、郡山市自体も震度6弱の揺れに見舞われた。

その様な中、例年同様、開成山大神宮を中心とするエリアでは、桜まつりの準備が進んでいる。例年よはやや少ないのかも知れないが、出店の屋台も並ぶ。

全国的に広がる自粛ムードを被災が先頭を切って打開する取り組みと期待が持たれる。


しかし、肝心の桜が少し遅れ気味だ。今日、福島市での開花を気象台が発表した。今週末には間に合うか。