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2011年3月28日月曜日

ハウスメーカーの震災後の対応が遅い理由



先日、大手D社の震災後の対応が遅いという投稿をしました。今回は、その続編。実際、どうして遅いのかという部分を掘り下げてみたいと思います。考えられる理由としては、

1,大工などの“実働部隊”がいない。
2,普段、業者を搾取しているので、イザというとき動いてもらえない。
3,そもそもやる気がない。

などが考えられます。
1,大工などの“実働部隊”がいない。
 ハウスメーカーの社員は、営業、設計、施工管理、総務の4部門のいずれかに属します。営業は、お客様とのリレーションを図り、契約を戴くのが仕事。設計は、営業と共にお客様へプランや仕様の提案をする。施工管理は、現場の工程や予算の管理です。総務は、労務管理や財務管理など諸々。となると、社員として、屋根に乗ってシートを被せたりサッシの割れたガラスをべニアなどで応急処置したりと実際に施工ができる人間がいないのです。実際に工務を行う場合は、A工務店、B建築と下請けの業者に依頼をかけなければいけません。人間の体に例えるなら、頭は有るが手足はないという状態です。

2,普段、業者を搾取しているので、イザというとき動いてもらえない。
 1の様な事情ですので、事あるごとに下請けに依頼をします。しかし、下請業者も人の子。搾取という表現は大袈裟かもしれませんが、普段何かと無理を言われている相手の言うことは、できれば聞きたくありません。まさにこんな時は、立場が逆転するのでなかなかメーカーの言う通りというわけにはいかないのです。特に今回は、「ガソリンが無いんでェ~」と言いわけもしやすいですし。

3,そもそもやる気がない。
 ハウスメーカーは、年間数万戸を供給することもあります。そもそも、供給戸数が多すぎて、初めからサジを投げているむきもあるようです。お客さまにとって、ハウスメーカーは、1分の1ですが、メーカー側からのお客様は数万、数十万分の1でしかないのです。

ただ、D社もS社も、クレーマーには電話や点検を速やかに行った様です。

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