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2011年7月23日土曜日

土用について


一昨日、7月21日は「土用の丑の日」でした。今年は、8月7日迄が夏の土用なので、8月2日に弐の丑があります。一昨日は寒かったんで、鰻屋さんも挽回ってとこでしょうか。

さて、土用ってなんでしょう?平成23年神宮館家庭暦によると、「一年の春・夏・秋・冬それぞれの四季の土用があり、その期間は約18日。土用の期間中は動土、土工は大凶」だそうです。

いまいち、解りません。要は、なんなのでしょうか?

今から約2500年前、中国の春秋戦国時代に陰陽五行説という考え方が生まれました。これは、「木・火・土・金・水」の5元素をもってすれば全ての事象が説明できるとする考え方です。これに基づき、四季を考えると、春は芽吹きの季節で【木】、夏は暑いから【火】、秋は、みのりの季節で【金】、冬は寒いから【水】って感じになります。ほぼコジツケですが。。。

さて、ここで。【土】が余ってしまいました。これはマズイ。ということで、考えました。土は、作物を育てたりと変化を促す性質を持つと考えました。ですから季節が変化する、立春・立夏・立秋・立冬の前に“土を用いた”のです。これが、「土用」。

《5行の配分を考える》

1年のうちに5行がバランス良く配されなければなりません。そこで配分を考えます。まず、365日を5等分すると

365日/5行=73日

となります。故に、【土】の性質も73日間あるわけです。それを、4つの季節に分配するのですから、

73日/4季=18.25日

です。小数点以下を纏めると1日になりますので、一番変化の大きい、夏の土用に1日加えます。

最近では、そもそも土をいじる機会もありません。ですから、本来の意味で土用を意識することはないでしょう。

夏土用の丑の日がクローズアップされる本当の原因は、“夏の鰻は痩せていて美味しくない”からです。需要の落ちる夏場にウナギの販促キャンペーンをと考えられたのが「夏土用+鰻」なのです。

今年は、本当の鰻の旬、冬の土用の丑の日を意識してみるのもいいかもしれません。

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