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2013年12月26日木曜日

東京タワー

先日、東京出張のついで(?)に東京タワーへ立ち寄りました。修学旅行のときにも行っていないので、今回が人生初。興味深く見学して参りました。

過去に、「東京タワーは、大嫌い。エッフェル塔の真似だ!」と宮崎駿監督が批判したとか、しないとか。デザイン的にはどうなのか、その真相は不明です。

学生時代に土木史の講義で当時の藤田龍之先生(元日本大学工学部教授)が「エッフェル塔と東京タワーは似て非なるものだ。エッフェル塔の材料は鋳鉄だが、東京タワーのそれは鋼鉄だ。」と仰っていたのを思い出しました。鋳鉄は鉄ですが、靭性は期待できません。つまり、煉瓦やコンクリートブロックと似た性質だと言えます。一方、鋼鉄は靭性に富む材料です。即ち、日本刀の様な性質を持つのです。

地震も台風もないパリと常に自然災害の驚異に晒される東京とでは、その設計思想が全く異なります。通天閣や名古屋テレビ塔の設計者としても知られる内藤多仲博士が、1万通り以上の構造計算を行って得た構造です。前述の“パクリ議論”待たずとも、それに『用の美』があるのは確かな様です。

気候風土に合った設計や用の美など、私の仕事に通じるものを感じた東京タワー見学でした。でも、一番印象に残っているのは、外国人客との写真撮影ではにかむ、エレベーターガールのお姉さんでしたが(´∀`)


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