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2012年2月24日金曜日

学問のすゝめ


【抜粋】


天は人の上に人を造らず人の下に人を造らずと言えり。されば天より人を生ずるには、万人は万人皆同じ位にして、生まれながら貴賎上下の差別なく、万物の霊たる身と心との働きをもって天地の間にあるよろずの物を質(と)り、もって衣食住の用を達し、自由自在、互いに人の妨げをなさずして各々安楽にこの世を渡らしめ給うの趣旨なり。

されども今広くこの人間世界を見渡すに、かしこき人あり、おろかなる人あり、貧しき人あり、富めるもあり、貴人もあり、下人もありて、その有様雲と泥との相違あるに似たるは何ぞや。

その次第、甚だ明らかなり。実語教に、人学ばざれば智なし、智なき者は愚人なりとあり。されば賢人と愚人との別は、学ぶと学ばざるとに由って出来るものなり。~(後略)


【考察】

「学問のすゝめ」と言えば、冒頭の部分が余りにも有名です。しかし、その一文だけでは、全く学問を勧めていません。看板に偽りあり!です。

しかも、この一文を指して四民平等とかを教えちゃうから益々意味不明に。今日、「学問のすゝめ」は平等を高らかに謳うお題目と化しているのです。

しかし、ご覧のとおり、「人学ばざれば智なし、智なき者は愚人なり」と断言しています。差別的に読めなくもないが、社会の本質であることに間違いはないのだと思います。

子供には、きちんと「勉強しないと馬鹿になるよ!」って教えたいと思います。

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