国内の産学官挙げて取り組まれ、今尚改良普及が図られている同システムですが、一般にはあまり知られておらず、活用されていないのが現状です。CASBEEは、消費エネルギーのような一側面からのアプローチに留まらず、景観や植生、建築段階から解体までの長期的視点でのCo2排出量など、多角的な評価が可能なツールなので今後の活用如何では本来の意味での環境共生住宅が実現できるはずです。
例えば、ハウスメーカーの建物は、その躯体に鉄やコンクリートを多量に使用しますし、間取り等も規格に則っていますので、庇や窓の配置での省エネルギー化が難しくなります。当然環境負荷が高いので点数は低くなります。さらにそれをカバーしようと、様々な“エコ家電”を搭載することにより建築コストが嵩みます。
他方、国産材を構造躯体に使用した木造住宅であれば、当然環境負荷が下がりますし、さらに省エネルギー等級4程度の性能を加えるだけで、かなりの高得点が見込めます。
どちらが良いのかは、施主様の判断ですが、CASBEEがその判断の客観的証拠となるのは言うまでもありませんね。
それはそうとして、2ヶ月に1~2度は仙台に行くのですが、利久の牛タンにはなかなか縁がなく、7年ぶりくらいで食べることができました。相変わらず美味しかったです。